ついに自分で米作りまで?!
北杜市主催のお米づくり教室に参加した私たち親子。
その話をした、くまパンのSさんから、面白いお誘いが。
「白州で、昔ながらのお米づくりをしている人がいて、
毎年、何人かがそこでお米づくりをさせてもらってる。
僕たちもやってたんだけど、仕事で忙しくてなかなか時間が取れないから、
代わりにHさん(私たち)やらない?」
なんでも、そこは昔ながらの自然農法でお米づくりをしていて。
無農薬・無肥料でお米を育てていて、多くの人に体験をしてもらいたいと、
田んぼオーナーのOさんが田んぼを無償で提供して、
苗や水など、基本すべて提供してくれるらしい。
田舎に移住したものの、基本、農業には全くといっていいほど興味のなかった私たち。
でも。
この田んぼでやっているのは「冬水田んぼ」という農法。
現在一般的な米づくりの方法では、稲刈りが終わった後の田んぼには翌年の田植えの直前まで水を入れず、田んぼをできるだけ乾かすのが普通です。
これには「乾土効果」(微生物などが死滅してその体を作っていた有機物が分解し、翌年の肥料分となる)を発揮させることや、大型機械が田んぼに入って作業がしやすくする、などの狙いがあります。
これに対して「ふゆみずたんぼ」は、通常水を抜いている冬のあいだも田んぼに水をはる米づくりの方法です。
イトミミズなど水中の生きものの働きを高め、雑草の生長を抑えたり、
稲に必要な栄養分をつくったりすることを狙うものです。
「冬期湛水(とうきたんすい)」と呼ばれることもあります。
約300年前の会津地方(福島県)の農法書『会津農書』にも「田冬水」という名前で同じような農法の記述が見られます。そして現在も日本の各地のほか、アメリカ、スペイン、韓国などでも行われている農法です。
株式会社アレフ 公式ホームページ 食材物語 特別編「ふゆみずたんぼ 」
農業に興味はなくても、自然食には大いに興味がある私たち。
田んぼと言っても、普通の田んぼじゃなくて水を張りっぱなし?
水中の生き物を生かしたお米作り・・・
「なんか面白そうじゃない??」
珍しいもの好き魂に火がつきました(笑)
とりあえず、Sさんと一緒に田んぼを見学に行って、
私たちでもできるのかな〜とか、
必要な道具とか、長靴とか何を揃えたらいいのかな〜とか。
一通りお話を聞かせてもらい。
今年はとりあえず、体験ってことで、
「Sさんたちと一緒ならやります!」
ということになりました!
(Sさんたちが忙しいからって私たちに声をかけてくれたのに
巻き込んでしましました・・・^^;)
田植えには、特別な道具は必要なくて、そこの田んぼでみんなが使ってる、
田植え用の長靴のオススメを教えてもらい、早速購入。
パパはコレのグレー。
ムスメは、子供サイズの田んぼ長靴が売ってないから、
なるべく小さいサイズの長靴を、ゴムバンドで足に固定する形にしました。
で、やってきた田植えの日。
家族3人、本格的に田植えをするのはこれが初めて。
(北杜市のお米作り教室は基本、ムスメだけが田植えをして、しかも
1列植えたら終わり、みたいな気軽なものだったからね。)
今回は、正真正銘、全部手植えです!
広さは、一畝(いっせ)。田んぼ一反(いったん)の10分の1の広さ。
ここに、苗床から自分たちで植えたい苗を選んで、田植えをします。
我が家の田んぼは、コシヒカリと、
地元武川で有名な武川米、通称ヨンパチと呼ばれている農林48号と、
古代米で有名な黒米。
これを、30センチ間隔で植えていきます。
横幅の目安に、糸を張ってあるけど、苗を植える間隔は完全に目分量。
うちの家族3人と、Sさんの奥さんのTさんの4人で一斉に植えていくから、
きっと目分量も人それぞれ(笑)
大丈夫なのか〜??
というわけで、初田植えで写真を撮ってる余裕なんてなく(泣)
あ、でもかろうじて、ムスメの田植えシーンは撮ったぞ。
田んぼの泥がヌチャヌチャしてて、長靴がそこに絡まって足がとられちゃうから、
1歩進むだけでも大変!
朝イチから初めて、午後までかかってようやく終わったけど、
その頃には足が立たないほど、疲れ切ってましたorz
今は、農業やってる人はほぼ機械化してるだろうけど、
昔の人は、これを広〜い田んぼ全部やってたわけでしょ?
そりゃ、足腰も鍛えられますわな・・・
普段の運動不足が裏目に出て、この日から3日ほど
足が筋肉痛だったことは言うまでもありませんw
すっごい疲れたけど・・・
でも、楽しかった!
これからお米がとれるまで、数回草取りをするだけで、
農薬も肥料も一切ナシで、秋にはお米がとれるなんて。
自然の力って、すごいね。
収穫が今から楽しみだ〜^^